イベント
【6/9セミナー】WPI-Bio2Q Open Seminar: Alexandra (Sasha) Zhernakova, MD, PhD
2026年6月9日
ポスター
Credits: WPI-Bio2Q
世界トップレベル研究拠点(WPI)慶應義塾大学ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(Bio2Q)は以下のとおり公開セミナーを開催いたします。
慶應義塾関係者の方であれば、どなたでもご参加いただけます。
| 日時 | 2026年6月9日 (火) 15:00~16:00 |
|---|---|
| 場所 | 慶應義塾大学 信濃町キャンパス 総合医科学研究棟 7階会議室 |
| タイトル | 「生涯にわたる腸内マイクロバイオーム:遺伝的要因、エクスポソーム、および健康要因」 |
| 講演者 | Alexandra (Sasha) Zhernakova, MD, PhD Professor Department of Genetics University Medical Center Groningen The Netherlands |
| 言語 | 英語 |
| ポスター | JPG |
| 参加登録 | 現地参加のみ 事前登録不要 |
腸内微生物叢は個人によって大きく異なり、生涯にわたる健康状態と密接に関連しています。私の研究グループでは、妊娠期から高齢期にかけて腸内微生物叢がどのように発達するか、また健康時および疾患時において、どのような要因が腸内生態系を形成するかを研究しています。
本講演ではまず、大規模な成人コホート研究「LifeLines」の分析結果について紹介します。特に、宿主の遺伝的要因や環境曝露が腸内微生物叢の形成に果たす役割、および微生物叢の変動が疾患とどのように関連しているかに焦点を当てます。続いて、我々の主要な乳幼児期研究プロジェクトである親子コホート「LLNEXT」について議論します。LLNEXTは、妊娠期から生後12ヶ月まで縦断的に追跡された1,450組の母子ペアを対象とし、広範なマルチオミクス解析を行っています。我々の解析によると、乳幼児期の細菌およびウイルス群集は極めて動的であり、主に分娩方法、授乳方法、出産回数、妊娠前の喫煙、分娩時間によって形成されることが示されています。乳児は、母親の腸内微生物叢と細菌およびウイルスの株の相当な割合を共有している一方、母乳や膣内微生物叢に由来する株は比較的少数であることが判明しました。また、母親および生後早期の微生物プロファイルと、乳児のアトピー性皮膚炎の発症との間に関連性が認められました。
これらの知見は総合的に、生後早期の微生物叢の発達を決定づける要因、および生後1年間の健康との関連性について、新たな知見を提供するものです。
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