イベント
【セミナー報告】WPI-Bio2Q Open Seminar: Masari Watanabe, PhD & Yuansheng Zhao, PhD
2026年7月22日
渡邊正理博士
Credits: WPI-Bio2Q
趙元晟博士
Credits: WPI-Bio2Q
集合写真
Credits: WPI-Bio2Q
ポスター
Credits: WPI-Bio2Q
世界トップレベル研究拠点(WPI)慶應義塾大学ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(Bio2Q)は以下のとおり公開セミナーを開催しました。
日時:2026年7月17日 (金) 13:00~15:00
会場:慶應義塾大学 信濃町キャンパス 総合医科学研究棟 6階会議室
講演者:渡邊正理博士
株式会社Quemix 研究開発部研究員
演題:“Koopman–von Neumann Molecular Dynamics (KvN-MD): A New Framework Bridging Classical Molecular Dynamics and Quantum Computation”
分子動力学(MD)シミュレーションは、物質系の有限温度における物性を原子レベルで解明する手法である。しかし、輸送係数や反応速度など、稀な事象や長時間の相関によって支配される観測量については、収束させるために途方もなく多くのサンプルを必要とすることが多い。この課題に対処するため、我々は新たに開発した「クープマン・フォン・ノイマン分子動力学(KvN-MD)」を導入する。KvN-MDは、記述対象を個々の原子の軌道から位相空間分布関数へと移行させることで、古典分子動力学をヒルベルト空間上のユニタリ進化として再定式化する。本セミナーでは、その理論的基礎を概説するとともに、この表現法の下で量子コンピュータを用いて物理的観測量を効率的に評価する方法を解説する。
講演者:趙元晟博士
株式会社Quemix 研究開発部研究員
演題:”Quantum density functional theory (Quantum DFT): Pursuing exponential speedup for weakly correlated materials”
密度汎関数理論(DFT)計算は、幅広い材料の研究・開発において不可欠です。しかし、その高い計算コストは、大規模なシステムにおいて依然として大きな課題となっています。本セミナーでは、汎用(弱相関)材料に対して指数関数的な計算速度向上を達成する可能性のある、量子コンピュータ向けに新たに開発されたDFTアルゴリズムを紹介します。DFTの基礎と我々の量子アルゴリズムについて解説し、実用的な材料の大部分を網羅する材料解析への応用について紹介します。
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