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【研究成果】自閉症スペクトラム障害のリスクが低い乳児と高い乳児における口の動きへの感度の変化:縦断的研究

2025年7月11日

本研究は、自閉症スペクトラム障害のリスクが高い乳児が、社会的発達の重要な手がかりである話している口への注意を向けることが少ないことを示しており、非侵襲的な早期発見方法を提供しています。

タイトル Emerging sensitivity to talking mouth in infants with low and elevated likelihood of autism spectrum disorder: A longitudinal study
著者
Masahiro Hata [1] , Mingdi Xu [1], Yoko Hakuno [1], Eriko Yamamoto [2] & Yasuyo Minagawa [1], [2],[3]
簡単な説明 早期視覚注意が自閉症リスクをどのように示唆するか
この縦断的研究では、自閉症スペクトラム障害(ASD)の可能性が低い・高い両方の乳児が、生後1年間に、話している顔にどのように反応するかを探究しています。視線追跡技術を使用して、Bio2Qの研究者らは興味深いパターンを発見しました。それは、ほとんどの乳児が生後6〜12か月の間に話している口に、より注意を向けるようになる一方で、ASDの可能性が高い乳児はこの発達的変化への感受性が低下していることです。これらの発見は、話している口への注意が、典型的な社会的・言語発達にとって重要な手がかりとして機能する可能性があることを示唆しています。この研究は、臨床症状が現れるずっと前に行動的差異を特定する非侵襲的な方法を提供することにより、早期自閉症検出の理解を深めています。
DOI https://doi.org/10.1016/j.infbeh.2025.102057
雑誌名 Infant Behavior and Development
巻号ページ Article 102057
出版年月日 2025年4月16日

Affiliations:
[1] Center for Design of Future Symbiosis, Keio University Global Research Institute, Tokyo, Japan
[2] Department of Psychology, Graduate School of Human Relations, Keio University, Tokyo, Japan
[3] Human Biology-Microbiome-Quantum Research Center (WPI-Bio2Q), Keio University, Tokyo, Japan

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