研究
【研究成果】実物と同じように機能するヒト肝細胞オルガノイド
2025年7月11日
Credits: WPI-Bio2Q
慶應義塾大学Bio2Qの研究者らは、肝臓の主要機能を実行し、その細胞特性を維持する自己再生型ヒト肝細胞オルガノイドを開発しました。これらのオルガノイドは遺伝子編集が可能で、マウスの肝臓に移植して代謝機能を回復させ、胆管ネットワークを形成することができ、肝疾患モデリングと治療法の発展に貢献しています。
| タイトル | Generation of human adult hepatocyte organoids with metabolic functions |
|---|---|
| 著者 | Ryo Igarashi [1],[2], Mayumi Oda [1],[2], Ryo Okada [3] , Tomoki Yano [1],[2], Sirirat Takahashi [1],[2], Strahil Pastuhov [1],[2], Mami Matano [1],[2], Norio Masuda [3] , Kazuhiro Togasaki [1],[2], Yuki Ohta [1],[2], Saeko Sato [1],[2], Takako Hishiki [2],[4], Makoto Suematsu [2],[4], Manabu Itoh [3], Masayuki Fujii [1],[2]& Toshiro Sato [1],[2] |
| 簡単な説明 | Bio2Qの研究者らは、自己再生能力を持つだけでなく、肝臓の主要な機能も実行するヒト成人肝細胞オルガノイドを培養する方法を発見しました。Wnt、STAT3、YAPシグナル伝達を微調整することで、これらの実験室で培養された肝細胞は胆管様への変化に抵抗し、本来の細胞特性を維持します。このオルガノイドは遺伝子編集が可能で、マウスの肝臓に移植すると代謝構造を回復させ、特定の条件下では複雑な胆細管網を形成することもできます。この画期的な発見により、実験室で培養した肝組織は、生体内のヒト肝細胞の完全な代謝能力を模倣することがこれまで以上に可能となり、先進的な疾患モデリングや肝臓治療の可能性への道を開くものです。 |
| DOI | https://doi.org/10.1038/s41586-025-08861-y |
| 雑誌名 | Nature |
| 巻号ページ | 2025 May;641(8065):1248-1257 |
| 出版年月日 | 電子出版:2025年4月16日 |
Affiliations:
[1] Department of Organoid Medicine, Sakaguchi Laboratory, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
[2] Department of Integrated Medicine and Biochemistry, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
[3] JSR-Keio University Medical and Chemical Innovation Center (JKiC), JSR Corporation, Tokyo, Japan
[4] Department of Biochemistry, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
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