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研究者紹介-小山尚彦博士

2024年1月31日

QコアのPrincipal Investigator (PI) として、小山尚彦が着任しました。

 

ご挨拶
「大阪で生まれた私は、宇宙船を設計する航空宇宙エンジニアになることを夢見て、高校卒業後、その夢を実現するために渡米しました。リチャード・ファインマン著の『QED』という本に出会い、量子物理学の素晴らしさに魅了され、専攻を変えました。そして幸運にも、コーネル大学で物理学の博士号を取得することができました。

今世紀に入る頃、私はヒトゲノム計画に対する警戒心と興奮を抱き、ペンシルバニア大学の博士研究員として生命科学の領域に足を踏み入れ、タンパク質の柔軟性とバイオインフォマティクスに関する研究を行いました。

武田薬品工業では、GPCRの新規内因性リガンドの発見に取り組みました。その後、計算化学部門に移り、多くの創薬プロジェクトでリード化合物の最適化に携わりました。また、機械学習の分野にも足を踏み入れ、ハイスループット・スクリーニング・ライブラリーの設計にも貢献しました。
IBMワトソン・リサーチ・センターでの在職期間も同様に充実したもので、ゲノム医療の道を開き、ワトソン・フォー・ゲノミクスの基礎を築きました。この職責において、私は世界中の優秀な頭脳からなるチームを率いて、精密医療の限界を押し広げる機会に恵まれました。学術面では、「SARS-CoV-2ゲノムの変異解析」と題した私の論文は、COVID-19の原因となる悪質なウイルスの理解に、初期ながら影響力のある貢献を果たしています。

AI、量子コンピューティング、生物学の専門知識を活用し、量子コンピューティングが新たなパラダイムをもたらす中、量子機械学習の先制的な応用により、メタボロミクスにおけるダークマター(暗黒物質)を解読し、ウイルス叢の未知の役割を解明することで、マイクロバイオームの科学に対する理解を深められることを大変楽しみにしています。」

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