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研究者紹介- 松田 恵子 博士

2025年4月9日

Bio-2コアのJr. PIとして 松田 恵子 博士が着任しました。

ご挨拶

「こんにちは!このたびBio2Qのメンバーとして参加させていただけることを、大変うれしく思っています。

私たちの体内では、さまざまな臓器からの情報が感覚神経や求心性自律神経を通じて、中枢神経系(脳や脊髄)へと伝えられます。中枢神経系はこれらの情報を受け取り、遠心性自律神経系や代謝系、免疫系を介して臓器の働きを調節することで、体内のバランス、すなわち恒常性を維持しています。

これまで私は、中枢神経系におけるシナプス形成の分子メカニズムの解明に取り組んできました。一方で、末梢神経系におけるシナプス構築の分子基盤については、まだ多くの謎が残されており、今後はその未解明の領域に挑んでいきたいと考えています。

大きな問いに向き合うときには、それを小さな疑問に分解し、一つひとつ丁寧に理解を積み重ねていくことが大切だと感じています。神経系が臓器間の相互作用をどのように担っているのかを理解するために、まずは、神経細胞が広い体内をどのように旅して標的細胞に出会い、認識し、情報のやりとりの場であるシナプスをどのように形成し、機能的に制御しているのかを、分子レベルで明らかにすることを目指しています。この研究を通じて、神経系が臓器間のコミュニケーションをどのように仲介しているのかを、より深く理解していきたいと考えています。

神経細胞同士の有機的なつながりが生命の基盤であるように、Bio2Qでの活動でも、メンバーの皆さんとのつながりを大切にしながら、チームの一員として共通のビジョンの実現に貢献していけたらと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。」

>>Bio2Qメンバーリスト

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