ニュース

ニュースタイプ
掲載年

お知らせ

柚﨑通介教授が上原記念生命科学財団 上原賞を受賞

2025年3月3日

このたび、Bio2QのPI、拠点長特別補佐  柚﨑通介教授が、「上原記念生命科学財団 上原賞」を受賞したことをお知らせいたします。​本賞は、生命科学、特に健康の増進、疾病の予防、および治療に関する分野で顕著な業績を上げ、今後さらなる飛躍が期待される日本人研究者に授与されるものです。この賞を記念して、上原記念生命科学財団主催のライブ配信が3月11日(火)におこなわれます。

記念講演のご案内は以下のリンクからご覧ください。↓

2024年度 上原賞受賞講演のご案内(日本語音声のみ)

受賞対象となった研究業績
「新しいシナプス接着機構の解明と神経機能操作法の開発」

脳を構成する神経回路では、神経細胞のつなぎ目である「シナプス」を介して情報が伝達される。うつ病、統合失調症、自閉スペクトラム症、認知症などの精神疾患や発達症の多くは、シナプスの機能や構造の異常に起因する「シナプス症」であることが近年提唱されている。しかし、その分子機構については未解明な点が多い。そこで神経回路がより単純である小脳をモデルとして、記憶・学習の基礎過程であるシナプス可塑性(LTP/LTD)を担う分子機構の解明を進め、その成果を海馬や大脳など他の脳部位にも適用できる一般原理として発展させた。これらの知見に基づき、in vivoにて可逆的にLTDを操作できる光遺伝学ツールを開発し、小脳の特定シナプスでのLTDと運動学習との因果関係を実証した。またシナプス形成分子Cbln1の発見を契機として、補体C1qファミリーに属する新しいシナプス形成分子群を世界に先駆けて発見し、その動作原理を確立した。また、これらの分子群の機能と構造に基づき、興奮性シナプスを誘導する人工シナプスコネクター(CPTX)を開発し、アルツハイマー病や脊髄損傷モデルマウスへの投与により、学習・記録機能や運動機能が著しく改善することを示した。シナプス修復を目指した新しい治療戦略としての発展が期待される独創的な研究業績である。

 

 

ニュースをさらに見る:

研究
2026.08.14

【研究成果】脳卒中後の鏡像痛の発症メカニズムを解明ー脳梁を介する新たな炎症経路を特定ー

Bio2Qの研究者らによって共同執筆され、学術誌『Communications Biology』に掲載された本研究は、リゾホスファチジン酸(LPA)が脳梁を介して炎症を広げ、脳卒中後の鏡像痛を引き起こす仕組みを解明したものです。研究者らは、モデルマウスを用いた解析により、LPAが...

研究
2026.08.14

【研究成果】大規模組み合わせ最適化問題を分散・高速処理する新技術を開発

Bio2Qの研究者らによる本研究(Scientific Reports 掲載)は、大規模な最適化問題を小問題に分割・並列処理することで大幅な高速化を実現したものです。QUBOを活用した自動分割手法により、計算変数を最大95%削減し、従来の30分の計算を1分に短縮することに成功しま...

イベント
2026.08.14

第15回WPIサイエンスシンポジウムにBio2Qが参加・出展します

2026年11月14日(土)に大阪大学吹田キャンパス コンベンションセンターにおいて『第15回WPIサイエンスシンポジウム』が開催されます。 今年のテーマは「わたし発の世界初!~誰かに伝えたいサイエンス~」。世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の18拠点が一堂に会し...

研究
2026.08.14

【研究成果】ミトコンドリア動態を動かす「脂質代謝スイッチ」:ACSL6変異体とDHAの反応メカニズム

Bio2Qの研究者らによって共同執筆され、学術誌『Scientific Reports』に掲載された本研究は、ACSL6酵素の短いバリアントがミトコンドリアに移行し、DHAを局所的にDHA-CoAへ変換する仕組みを解明したものです。研究者らは、この脂質代謝がDrp1依存的な経路を...

研究
2026.08.13

【研究成果】ビフィズス菌の母乳糖鎖代謝酵素を高精度に分類する新アノテーションツール: bifidoAnnotator

Bio2Qの研究者によって共同執筆され、学術誌『Microbial Genomics』に掲載された本研究は、ヒト乳糖鎖(HMG)を代謝するビフィズス菌酵素を高精度に解析するツール「bifidoAnnotator」を開発したものです。研究者らは、22,000種以上の酵素を厳選した独...